YUJI HIKINO ILLUSTRATION

食材を大量生産するための術

Posted on | 3月 6, 2011 | No Comments

いのちの食べ方

『いのちの食べ方』を観ました。
我々の食卓に上る食材を生み出す現場を描いたドキュメンタリー作品。
ナレーションは一切無く、冷静な視点で食材となっていく瞬間を淡々と捉えていました。

タイトルだけである程度内容は想像出来るのですが、
やはりその想像を超える映像が次々と出てくるのが衝撃的でした。
紹介画像の場面もなかなかの衝撃映像でした。牛が一瞬で…

「食材を大量生産するための非道徳的な動物の扱い」

これを人に置き換えると本当に青ざめます。変な汗が出ます。
これを見て牛が食べれなくなった人もいるほどです。
この現実を知っておいて損はないでしょう。これがリアルか。

日常を幻想的に表現する事で気づかされること

Posted on | 2月 20, 2011 | No Comments

re: time of the sky 吉行良平

以前、気になるプロダクトとして紹介していた吉行良平さんの「re: time of the sky」
何と家の近くのスペースで展示しているということで行ってきました。

re: time of the skyとは、ある日の空を24時間観測し、その色をとじこめ、
繊細な色が1秒ごとに変化し、その時間の空の色をうつしだす時計。
いろいろな考えと仕組みの詰まった作品です。

展覧会場に本人も在廊されてて、少しお話しさせてもらい、
作品のコンセプトや制作過程を聞くことでさらに好きになりました。

朝から夜までの空の移り変わりを表現している点も良かったんですが、
一番良いなと思ったのは、ありふれた日常の中に潜む神秘性気づかせてくれた点です。

「誰もが日常で体感している現象の裏に潜むドラマ性」

日常を幻想的に表現することで、普段気にもしていなかった事に焦点が合い、
実はそれが出来るまでには色々なドラマがあるという裏側を認識させてくれます。

きっと「散歩している時の木漏れ日の光」や「部屋の中からみるしんしんとした雨」
とかでも吉行さんが作ることで裏に潜むドラマを心地よく
気づかせてもらえるんじゃないでしょうか。

他の作品もどれも裏側にドラマが詰まってて凄く良かったです。
今後の作品もチェックしていこう。

吉行良平と仕事

企業広報部に向けたCM? DAIHATSU move

Posted on | 2月 13, 2011 | No Comments

ダイハツ新型MoveのCM。
「TNP=低燃費」何だかカッコいいからその方が消費者の心に残るじゃないか。
車の性能の良さを示す裏付け(数字)を出しても消費者は何とも思わないぞ。

理屈抜きで伝わるものは伝わるんです!
あなた方が見せたがっている、細かい数字を提示しても消費者はピンと来ないんです!

「結果を得るためには、消費者に伝わる訴求方法じゃないと駄目なんです!」

と、まるで広告界が企業広報部に訴えているようなCM。
そういう意味で凄く気になるCMです。

オチで驚かすためのキャッチコピー。「シャッター アイランド」

Posted on | 2月 12, 2011 | No Comments

shutter island - シャッターアイランド

嫁は早々にオチを見破っていたのでイマイチだったらしいですが、
個人的には結構面白かったです映画「シャッター アイランド」。

内容的には、
シャッターアイランドは精神疾患のある犯罪者を隔離収容する孤島の刑務所。
ここで1人の女性が、謎のメッセージを残して跡形もなく消えた。
連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は
事件を捜査するために新しい相棒チャック(マーク・ラファロ)とともに
島にやってくるが、テディがこの島に来たのには他にも理由があった…。

結局の所、謎解きミステリーなわけですが、
今回使用されていたキャッチコピーは下記のようなもの。
—-
1.精神を病んだ犯罪者だけを収容する島から、一人の女性が消えた—
2.この島は、何かがおかしい
3.全ての謎が解けるまで、この島を出ることはできない
—-

見る前にすべてのお客をキャッチコピーで騙してるんです。

「キャッチコピーで自然と視点をすり替え、オチで驚くような仕組み」

それがバッチリ決まっているのがこの映画のいいところ。
オチが言えないので伝わりづらいですが…

キャッチコピー次第で、映画の見方は180度変わるものです。
改めてキャッチコピーの偉大さに気づかされました。

TRON1982-2010

Posted on | 1月 30, 2011 | No Comments

tron トロン

TRON82年度版と今年の作品両方観ました。結論から言うと両方とも面白い!
両方見るとそれぞれの繋がりが見えて面白いですね。
何でディスクで戦い合うようなアナログな表現なんだろうとか
その他にも端々に古い表現があったのですが、82年度版を見て納得出来ました。
82年度版の世界をいろいろと踏襲していたんですねー。

あと、82年の時点でこの世界を表現したのが凄いなと思いました。
今でこそPCが普及してコンピューターへのイメージが浸透していますが、
この時代に「ユーザー」とか「ゲスト」という概念が理解出来たのかなと疑問…
ある意味時代を先取りした作品だったんじゃないかと思います。

どちらも細々素晴らしかったですが、やはりコンセプトが良かった。

「コンピューターの内部世界にあるプログラムを擬人化」

Wikipediaからのパクリですが、ピッタリな表現かと。
プログラムの擬人化。こういう切り口かなり好きです。

いいものは時代を超えてもいいですね。今度は「アンドロメダ」とか観てみようかな。