YUJI HIKINO ILLUSTRATION

食材を大量生産するための術

いのちの食べ方

『いのちの食べ方』を観ました。
我々の食卓に上る食材を生み出す現場を描いたドキュメンタリー作品。
ナレーションは一切無く、冷静な視点で食材となっていく瞬間を淡々と捉えていました。

タイトルだけである程度内容は想像出来るのですが、
やはりその想像を超える映像が次々と出てくるのが衝撃的でした。
紹介画像の場面もなかなかの衝撃映像でした。牛が一瞬で…

「食材を大量生産するための非道徳的な動物の扱い」

これを人に置き換えると本当に青ざめます。変な汗が出ます。
これを見て牛が食べれなくなった人もいるほどです。
この現実を知っておいて損はないでしょう。これがリアルか。

オチで驚かすためのキャッチコピー。「シャッター アイランド」

shutter island - シャッターアイランド

嫁は早々にオチを見破っていたのでイマイチだったらしいですが、
個人的には結構面白かったです映画「シャッター アイランド」。

内容的には、
シャッターアイランドは精神疾患のある犯罪者を隔離収容する孤島の刑務所。
ここで1人の女性が、謎のメッセージを残して跡形もなく消えた。
連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は
事件を捜査するために新しい相棒チャック(マーク・ラファロ)とともに
島にやってくるが、テディがこの島に来たのには他にも理由があった…。

結局の所、謎解きミステリーなわけですが、
今回使用されていたキャッチコピーは下記のようなもの。
—-
1.精神を病んだ犯罪者だけを収容する島から、一人の女性が消えた—
2.この島は、何かがおかしい
3.全ての謎が解けるまで、この島を出ることはできない
—-

見る前にすべてのお客をキャッチコピーで騙してるんです。

「キャッチコピーで自然と視点をすり替え、オチで驚くような仕組み」

それがバッチリ決まっているのがこの映画のいいところ。
オチが言えないので伝わりづらいですが…

キャッチコピー次第で、映画の見方は180度変わるものです。
改めてキャッチコピーの偉大さに気づかされました。

TRON1982-2010

tron トロン

TRON82年度版と今年の作品両方観ました。結論から言うと両方とも面白い!
両方見るとそれぞれの繋がりが見えて面白いですね。
何でディスクで戦い合うようなアナログな表現なんだろうとか
その他にも端々に古い表現があったのですが、82年度版を見て納得出来ました。
82年度版の世界をいろいろと踏襲していたんですねー。

あと、82年の時点でこの世界を表現したのが凄いなと思いました。
今でこそPCが普及してコンピューターへのイメージが浸透していますが、
この時代に「ユーザー」とか「ゲスト」という概念が理解出来たのかなと疑問…
ある意味時代を先取りした作品だったんじゃないかと思います。

どちらも細々素晴らしかったですが、やはりコンセプトが良かった。

「コンピューターの内部世界にあるプログラムを擬人化」

Wikipediaからのパクリですが、ピッタリな表現かと。
プログラムの擬人化。こういう切り口かなり好きです。

いいものは時代を超えてもいいですね。今度は「アンドロメダ」とか観てみようかな。